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MEDIA インバウンドマーケティング総合研究所

【決定版】インバウンド対策は集客と単価アップどっち?利益を最大化する最新戦略

日本のインバウンド市場は急速な回復を見せ、各地が活気に溢れています。しかし現場からは「観光客は増えたが利益が残らない」という切実な声も少なくありません。労働力不足やオーバーツーリズムが深刻な課題となる今、むやみに集客数のみを追う戦略は限界を迎えています。
本記事では、持続可能な観光ビジネスの鍵となる「集客」と「単価アップ」のバランスについて徹底解説。どちらを優先すべきかという正解と、利益を最大化するための具体的な高付加価値化戦略を紐解きます。

「集客(数)」を狙う対策のメリット・デメリット

集客数を最大化させる戦略は、いわゆる「薄利多売」に近いモデルです。より多くの観光客に自社を知ってもらい、分母を増やすことを目的とします。

メリット

  • 認知度の急速な向上
    訪れる人数が多いほど、SNSでの拡散や口コミの総数が増え、短期間で市場における存在感を高めることができます。

  • 「賑わい」による安心感の創出
    「行列ができる店」「常に人が絶えない観光地」という視覚的な情報は、外国人観光客にとって強い安心材料(ソーシャルプルーフ)となり、さらなる新規客を呼び寄せます。

  • 大量販売によるスケールメリットの享受
    商品やサービスの提供プロセスを定型化し、大量に販売することで、仕入れコストの低減やオペレーションの効率化が可能になります。

デメリット・リスク

  • 価格競争に巻き込まれやすい
    特徴が「安さ」や「手軽さ」になりがちなため、周辺の競合他社との不毛な価格競争に陥り、利益率が極端に低下するリスクがあります。

  • オーバーツーリズム(観光公害)の発生
    キャパシティを超えた集客は、騒音やゴミ問題などで地域住民との摩擦を生むだけでなく、混雑による観光客自身の満足度低下を招きます。

  • 人手不足の中での現場の疲弊
    忙しい割に手元に利益が残らない状態が続くと、スタッフの離職を招き、サービスの質がさらに低下するという悪循環に陥りかねません。

「単価アップ(質)」を狙う対策のメリット・デメリット

一方で、客単価を向上させる戦略は、特定のターゲットに対して「特別な価値」を提供し、1回の取引あたりの利益を最大化するモデルです。

メリット

  • 少人数でも高い利益率を確保できる
    1人あたりの利益が大きいため、過度な集客に頼らずとも経営が安定します。これは労働力不足に悩む現場において非常に有効な手段です。

  • 顧客一人ひとりに寄り添った質の高いサービス提供が可能
    接客に十分な時間を割けるため、顧客満足度が飛躍的に高まり、強力なファンやリピーターの獲得に直結します。

  • ブランド価値の向上
    「高価だが、それ以上の体験ができる」という評価が定着すれば、安売りしなくても選ばれ続ける強固なブランドを構築できます。

デメリット・リスク

  • ターゲット層(富裕層など)へのアプローチが難しい
    富裕層や本物志向の層は、一般的な広告よりも「信頼できる口コミ」や「専門性の高いメディア」を重視するため、独自の集客チャネルが必要です。

  • 提供するコンテンツに圧倒的なクオリティが求められる
    単なる値上げはすぐに看破されます。
    その土地、その店でしか味わえない「唯一無二のストーリー」や「高い専門性」が付加価値として不可欠です。

  • 集客数が少ないことによる初期の不安
    数を追わない戦略のため、認知が広がり軌道に乗るまでは、集客数の少なさが資金繰りや心理的なプレッシャーになる場合があります。

「集客」と「単価」の比較まとめ

比較項目集客重視(量)単価重視(質)
主な目的認知度の拡大・シェア確保利益の最大化・ブランド確立
収益構造薄利多売(回転数で稼ぐ)厚利少売(価値で稼ぐ)
現場への負荷高い(常に忙しい)比較的低い(質に集中できる)
必要な要素効率化・分かりやすさ独自性・ホスピタリティ

【結論】今、狙うべきは「単価アップ」と「高付加価値化」

結論から言えば、現在の日本が目指すべきは「客単価の向上(高付加価値化)」の一択です。もちろん集客を完全に無視するわけではありませんが、戦略の軸足を「数」から「質」へシフトさせなければ、日本の観光ビジネスに未来はありません。

なぜ「集客数」だけでは限界がくるのか?

大きな要因は、日本の社会構造と世界の観光トレンドの変化にあります。

  • 日本の労働力不足とキャパシティの問題
    日本の生産年齢人口は減少の一途を辿っています。少ないスタッフで大量の客を捌く「数重視」のモデルは現場の崩壊を招きます。また、物理的な受入キャパシティを超えた集客は、地域住民の反発や観光体験の劣化を引き起こし、長期的にはその土地の魅力を毀損してしまいます。

  • 世界の観光トレンドが「量から質」へ転換
    世界観光機関(UNTourism)も提唱している通り、持続可能な観光のためには、環境負荷を抑えつつ地域経済への貢献度を高めることが求められています*1。
    世界中の旅行者、特に消費額の大きい富裕層は「どこにでもある観光地」ではなく「自分だけの特別な体験」にお金を払うようになっています。

*1参照:Sustainabledevelopment|世界観光機関(UNTourism)

「単価を上げる=値上げ」ではない

「単価アップ」と聞くと、単に商品の価格を釣り上げることを想像しがちですが、それは大きな間違いです。本質は「提供する価値を高め、その対価として適正な価格を受け取る」ことにあります。

  • 価格に見合う「価値」をどう構築するか
    1,000円のラーメンを2,000円にするなら、そこには「希少な食材」「職人のこだわり」「居心地の良い空間」といった、顧客が納得できる根拠が必要です。

  • 体験価値(コト消費)を組み込んだパッケージングの重要性
    モノ単体の販売には限界がありますが、そこに「体験(ストーリー)」を付加することで価格設定の自由度は飛躍的に高まります。
    例:単なる日本酒の販売(モノ)ではなく、蔵元と一緒に酒造りを学び、その場でしか飲めない生酒を味わうツアー(コト)として販売する。)

このように、顧客が感じる「ベネフィット(便益)」を最大化させることで、無理な値上げではなく、納得感のある高価格帯への移行が可能になります。

インバウンド単価を最大化するための3つの具体的なステップ

高付加価値化を実現し、客単価を引き上げるためには、根性論ではなく論理的なプロセスが必要です。以下の3つのステップで戦略を再構築しましょう。

ステップ1:ターゲットの再定義(ペルソナ設定)

まず、「外国人観光客なら誰でもいい」という考えを捨て、「自社のサービスの価値を理解し、正当な対価を払ってくれるのは誰か」を明確にします。

  • 「高付加価値旅行層」へのフォーカス
    単に贅沢をしたい層ではなく、文化への深い関心や、その土地特有の体験を重視する層(HighValueTravelers)をターゲットに据えます。

  • 国・地域別のニーズの徹底把握:
    • 欧米豪圏
      「サステナビリティ」「本物志向」「自分だけの特別なストーリー」を重視する傾向があります。

    • アジア圏
      「SNS映え」「話題性」「トレンド」「ショッピングの利便性」を重視する傾向が依然として強いです。ターゲットを絞ることで、「その人の心に刺さるメッセージ」を発信できるようになります。

ステップ2:ストーリー性のあるコンテンツ開発

単価を上げるための最大の武器は「ストーリー」です。目に見えない価値を可視化し、顧客が「ここでしか得られない」と感じる体験を作り上げます。

  • 「唯一無二」の体験を言語化する
    創業者の想い、地域の伝統工芸の裏側、調理法のこだわりなど、普段は表に出ない背景を魅力的な物語(ストーリー)として伝えます。

  • 「モノ」から「コト」へのパッケージング
    飲食店であれば「単なる食事」ではなく、「店主による食材解説付きのペアリングコース」へ。
    小売店であれば「単なるお土産」ではなく、「職人による製作実演と名入れサービス付きの逸品」へ。
    「知識や学び」という付加価値を加えることで、価格の納得感は劇的に高まります。

ステップ3:ストレスフリーな受け入れ環境の整備

いくら価値の高いコンテンツを用意しても、決済や予約でストレスを与えてしまっては、高単価を維持することはできません。「不便さを取り除くこと」は、高価格帯ビジネスの最低条件です。

  • 多言語・デジタル対応の徹底
    メニューの多言語化はもちろん、スマートフォンで注文・決済ができる環境を整えます。特に高単価を支払う層は、自分の時間を無駄にされることを最も嫌います

  • キャッシュレス決済の多様化
    クレジットカード決済だけでなく、各国の主要なQRコード決済やコンタクトレス決済への対応は必須です。「現金しか使えない」という一点で、数万円の機会損失が発生することを認識しましょう。

  • オンライン予約のシームレス化
    海外からでも24時間リアルタイムで予約・キャンセルができるシステムを導入し、予約のハードルを極限まで下げます

集客と単価アップを両立させる「ハイブリッド戦略」

「集客」と「単価アップ」は、決して二者択一ではありません。ビジネスの成長フェーズや商品の役割に応じて、これらを賢く組み合わせる「ハイブリッド戦略」が、成功への最短ルートとなります。

フェーズに合わせた使い分け(立ち上げ期は集客、安定期は単価)

ビジネスの状態によって、注力すべきポイントは変化します。

  • 立ち上げ期(認知・信頼構築フェーズ)
    まずは市場に認知され、信頼(口コミ)を蓄積する必要があります。この時期は「単価」よりも、「客数(集客)」を優先し、多くの体験談や高評価を集めることに注力します。多くのレビューは、後の高単価戦略を支える「強力な信頼の証」となります。

  • 安定期(利益最大化・ブランド選別フェーズ)
    十分な認知と実績が積み上がったら、徐々にターゲットを絞り込みます。低単価の集客を抑え、高単価でも納得してくれる優良顧客へとシフトすることで、労働負荷を下げながら利益を最大化させていきます。

フロントエンド(集客用)とバックエンド(収益用)の設計

商品ラインナップに役割を持たせることで、集客と利益を両立させます。

  • フロントエンド(集客用メニュー)
    観光客が「まず試してみたい」と思える、ハードルの低いエントリー商品です。SNSで話題になりやすい見た目や、手軽に体験できる価格設定(例:食べ歩き用の軽食、短時間の体験ワークショップ)にします。ここでは利益よりも「集客の入り口」としての役割を重視します。

  • バックエンド(収益用メニュー)
    フロントエンドで興味を持った顧客、あるいは最初から本物志向の顧客を対象とした「本命」の商品です。手間暇をかけたフルコースや、限定1組のVIPツアーなど、圧倒的な付加価値と高い利益率を確保できるメニューを設計します。

この二段構えにより、「広く集客しながら、特定の人には高く売る」という理想的な収益構造が完成します。

まとめ:持続可能な観光ビジネスには「単価アップ」の視点が不可欠

インバウンド対策の正解は、単なる「客数」の追求ではなく、「高付加価値化による単価アップ」にあります。深刻な人手不足やオーバーツーリズムが課題となる今、少ないリソースで高い利益を生むモデルへの転換は急務です。
まずはターゲットの再定義独自のストーリー構築、そしてデジタル化による不便の解消から始めましょう。
「集客」で認知を広げつつ「単価」で利益を最大化するハイブリッドな視点も重要です。
自社の強みを再発見し、観光客が「高くてもここでしかできない体験をしたい」と確信できる価値を提供することが、持続可能な成功への最短ルートとなります。

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