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MEDIA インバウンドマーケティング総合研究所

「英語対応」だけでは不十分?訪日外国人が本当に求めているものと正しい情報発信の進め方

訪日観光客が急増する中、インバウンド集客はかつてない激戦区となっています。しかし、多額の予算を投じても期待した成果が出ず悩む事業者は少なくありません。その原因の多くは、日本国内向けの集客手法をそのまま転用してしまっていることにあります。文化や価値観が異なるターゲットに対し、情報の出し方や「おもてなし」の定義も外国人視点での最適化が欠かせません。
本記事では、集客で陥りがちな共通の誤解を紐解き、成果を最大化するための修正方法を解説します。

誤解1:「ターゲットは外国人全員」という思い込み

多くの事業者が陥る最大の罠が、「ターゲットを『外国人』という大きな一括りで捉えてしまうこと」です。

【よくある勘違い:あるカフェオーナーのエピソード】
ある地方都市でカフェを営むAさんは、インバウンド需要を取り込もうと、なけなしの予算を削って全てのメニューを英語化し、店の前に「English Menu Available」という看板を掲げました。
「英語さえあれば、世界中の人が来てくれるはず」と期待したAさん。しかし、実際には客足はほとんど伸びませんでした。

実は、その街を訪れる外国人の8割は「日本のアニメ聖地巡礼」を目的にしたアジア圏の若者たち。彼らが求めていたのは、標準的な英語メニューではなく、「作品に登場するメニューの再現」や「自撮りが映える照明や内装」、さらに「SNSで話題のハッシュタグ情報」でした。
Aさんの「標準的な英語対応」は、彼らの心には1ミリも刺さっていなかったのです。

【修正方法:今すぐ取り組むべき3つのアクション】
「全方位」への発信は、誰にも届かないのと同義です。特定の層に深く刺さる「一点突破」の戦略へ切り替えましょう。

  1. 「データ」から勝ち筋を見つける
    Googleアナリティクスや自社のSNSフォロワー、過去の来店客の傾向を分析し、「現在、最も関心を持ってくれている国・地域」を1つだけ特定してください。

  2. ターゲットの「旅の目的」を言語化する
    「欧米豪は文化体験と長期滞在」「アジア圏はグルメ、ショッピング、写真映え」といった国別の傾向を踏まえ、ターゲットが自社に何を求めているのか(ベネフィット)を再定義します。

  3. 「その人だけ」に向けたコンテンツを作る
    万人に受ける情報ではなく、ターゲット層が抱える特定の悩みや欲求(例:ベジタリアン対応の有無、マニアックな歴史解説、Wi-Fi環境の有無など)に絞った情報を、優先的に発信しましょう。

誤解2:多言語化=「日本語の直訳」で解決する

「翻訳」を単なる言葉の置き換えだと考えているなら、それは大きな間違いです。インバウンド集客における多言語化の本質は、「相手の文化圏に合わせて情報を再構成(ローカライズ)する」ことにあります。

【よくある勘違い:老舗和食店の看板メニューが恐怖の対象に?】
創業50年の和食店を営むBさんは、無料の自動翻訳ツールを使って英語メニューを作成しました。そこで起きたのが、看板メニュー「親子丼」の誤訳です。ツールは直訳し、英語で“Parent and Child Bowl”(親と子のボウル)と表記してしまいました。

これを見た外国人観光客は、「なんと残酷な料理なんだ…」と困惑。
また、別の料理「山芋のとろろ」は“Slime Mountain Potato”(ヌルヌルの山の芋)と訳され、食欲をそそるどころか不気味な印象を与えてしまいました。
Bさんは良かれと思って多言語化したものの、「食べ物として魅力的な表現か」「文化的背景が伝わるか」という視点が欠けていたため、逆効果になってしまったのです。

【修正方法:今すぐ取り組むべき3つのアクション】
直訳を捨て、ターゲットが「価値」を感じる表現にアップデートしましょう。

  1. 「料理名」ではなく「中身」を説明する
    「親子丼」なら、”Chickenand Egg Rice Bowl”のように具体的に何が入っているかを明記し、その後に(Dashi-simmered chicken and egg over rice)と調理法を添えるのが正解です。

  2. ネイティブチェックを必ず入れる
    自動翻訳はあくまで下書きです。不自然な響きや、その文化圏でタブーとされる表現がないか、必ずネイティブスピーカーやプロの翻訳者に確認してもらいましょう。

  3. ピクトグラム(視覚情報)を併用する
    言葉だけでなく、豚肉・アルコール・アレルギー物質(卵、乳、小麦など)の有無を示すアイコンを導入してください。
    これにより、言語の壁を越えた安心感を提供でき、信頼度が飛躍的に高まります。

誤解3:日本流の「おもてなし」を過信している

日本が誇る「おもてなし」が、必ずしも外国人客の満足に直結するとは限りません。むしろ、日本人にとっての「丁寧さ」が、彼らにとっては「ストレス」になっている可能性があります。

【よくある勘違い:丁寧すぎる旅館のチェックインが不評な理由】
ある高級旅館に勤めるCさんは、海外のゲストに対しても日本流の丁寧な接客を徹底していました。到着後、ロビーでお茶を出し、館内の説明を15分かけて丁寧に行います。しかし、長旅で疲れたゲストの表情は晴れません。

彼らが本当に求めていたのは、長々とした説明ではなく、「一刻も早く部屋に入ってシャワーを浴びること」であり、「ロビーでの会話よりも部屋で安定したWi-Fiが使えること」でした。
Cさんは最高のおもてなしをしたつもりでしたが、ゲストにとっては「自分の時間を奪う不便な儀式」に感じられていたのです。

【修正方法:今すぐ取り組むべき3つのアクション】
日本流を押し付けるのではなく、外国人視点での「利便性」を最優先に整備しましょう。

  1. 「セルフ」と「デジタル」の選択肢を増やす
    対面での丁寧な説明を好む人もいれば、QRコードで館内情報を読み取って済ませたい人もいます。「オンラインチェックイン」や「セルフサービス」を選べる環境を整えてください。

  2. キャッシュレス決済を「全種類」導入する
    「現金のみ(CashOnly)」は、インバウンド客にとって最大の離脱要因です。クレジットカードはもちろん、ApplePayやGooglePay、地域に応じたQR決済を網羅しましょう。

  3. Wi-Fi環境の「質」を改善する
    ただ「繋がる」だけでは不十分です。動画視聴や仕事のWEB会議に耐えうる「高速かつ安定した無料Wi-Fi」は、宿泊・飲食業における必須インフラと心得てください。

誤解4:SNSを「ただ英語で更新」している

「英語で発信していれば誰かが見つけてくれる」という考えは、砂漠で針を探すようなものです。「誰が・どこで・その情報を必要としているか」という導線設計が欠けています。

【よくある勘違い:映え写真を投稿し続けるも、予約が入らない雑貨店】
おしゃれな伝統工芸品を扱うDさんは、毎日Instagramに美しい商品の写真を英語のキャプション付きで投稿していました。フォロワーは増え「Like」も付きますが、実際の来店には繋がりません。

一方、近くにある目立たないお店には外国人客が行列を作っています。
理由は、そのお店がInstagramよりも「Googleマップの口コミ」と「TripAdvisorの最新情報」に注力していたからでした。訪日客はInstagramでインスピレーションを得ますが、「今からどこに行くか」を決める決定打は、リアルな口コミと地図アプリの情報なのです。

【修正方法:今すぐ取り組むべき3つのアクション】
自社の発信以上に、「ユーザーが生成するコンテンツ(UGC)」をコントロールしましょう。

  1. Googleマップ(GBP)の情報を最新に保つ
    住所や営業時間はもちろん、「最新のメニュー写真」を多言語で投稿し続けてください。外国人が最も頼りにするのは地図アプリです。

  2. 「口コミ」に英語で返信する
    GoogleマップやTripAdvisorに寄せられた口コミに対し、短くても良いので英語(または相手の言語)で丁寧に返信しましょう。その誠実な姿勢が次の客を呼びます。

  3. 「投稿したくなる仕掛け」を店内に作る
    「フォトスポット」や「ハッシュタグ付き投稿でミニプレゼント」など、ゲスト自身が自分のアカウントで発信したくなる動機付けを強化してください。

誤解5:SEO対策は「日本語のキーワード」のままでよい

「日本で有名な地名や観光地名」でSEO対策をしても、海外のユーザーには届きません。なぜなら、彼らはその地名自体を知らないことが多いからです。

【よくある勘違い:ターゲットに届かない「隠れた名所」の発信】
自然豊かな村の観光協会が、「〇〇村の里山体験」というキーワードで英語サイトを作成しました。しかし、アクセス数はほぼゼロ。理由はシンプルで、海外の人は「Satoyama」という言葉を検索窓に入力しないからです。

彼らが検索するのは「Satoyama」ではなく、“Authentic Rural Japan Tour”(本物の日本の田舎ツアー)“Hidden Gems near Tokyo”(東京近郊の穴場)といった、自分のニーズを反映した言葉でした。

【修正方法:今すぐ取り組むべき3つのアクション】
検索エンジンの向こう側にいる「外国人の検索意図」に合わせたキーワード選定を行いましょう。

  1. 「目的・悩み」ベースのキーワードを選ぶ
    固有名詞(地名など)だけでなく、“Vegetarian Sushi Tokyo”や”Family Friendly Hotel Kyoto”といった、目的や条件を組み合わせたキーワードをタイトルに盛り込みます。

  2. 「旅前(タビマエ)」と「旅中(タビナカ)」を分ける
    旅前なら”Best places to visit in Japan”、旅中なら”Things to do near me”のように、検索シーンに応じたフレーズを意識したコンテンツ作成を行います。

  3. 英語の「サジェストキーワード」を調査する
    Googleの検索窓に英語でキーワードを入力し、自動で表示される候補(サジェスト)を確認してください。それが、今まさに世界中の人々が知りたい「生の検索意図」です。

ケーススタディ:誤解を解いて集客をV字回復させた3つの成功事例

集客の罠から脱却し、劇的な成果を上げた具体的な事例から、成功のヒントを探っていきましょう。

【宿泊業】ターゲットを「欧米豪の富裕層」に絞り、高単価を実現した地方旅館Aの事例

地方の老舗旅館Aは、団体客の減少により稼働率が低迷し、危機的な状況にありました。当初は焦りから多言語サイトを作成しましたが、内容は日本国内向けの発信をそのまま翻訳しただけで、全く反応が得られませんでした。
そこで同館は、ターゲットを「本物の日本文化を深く体験したい欧米豪の富裕層」へ大胆に絞り込みました。
客室にベッドを導入して居住性を高め、全館に高速Wi-Fiを完備するなど、彼らが重視するインフラ面を徹底的に改善。さらに、複雑な会席料理の説明をストーリー仕立ての英語リーフレットに変更し、予約導線を英語の自社予約システムへ集約しました。
その結果、客単価は従来の2倍に向上し、現在は宿泊客の7割を海外の富裕層が占める安定した経営基盤を築いています。

【飲食業】直訳メニューを捨て、安心感の提供で収益を向上させた都心居酒屋Bの事例

都心に店を構える居酒屋Bでは、外国人客の来店自体は多いものの、注文の仕方がわからず客単価が伸び悩むという課題を抱えていました。この状況を打破するため、同店は意味の通じにくい直訳の英語メニューをすべて撤去しました。代わりに、宗教的な制限やアレルギーをひと目で判別できるピクトグラムを導入し、一番人気のセットメニューを大きな写真で掲載することで、注文の心理的ハードルを劇的に下げました。
あわせてGoogleマップでのMEO対策を強化し、エリア名と居酒屋を組み合わせたキーワードで露出を増やした結果、予約の8割を外国人客が占めるようになりました。注文がスムーズになったことで回転率も上がり、口コミスコアは驚異の4.8まで急上昇しています。

【体験型施設】日本語SEOから脱却し、世界中から予約が殺到するようになった工芸工房Cの事例

郊外にある伝統工芸工房Cは、当初「〇〇体験」といった日本語主体のSEO対策を行っていましたが、海外からの認知度はほぼゼロという厳しい状況でした。そこで同工房は、自分たちの価値を再定義し、英語のキーワードを「Hidden Gems in Japan(日本の穴場)」「Craft Workshop with Local Masters」といった、外国人旅行者の検索意図に基づいたフレーズに刷新しました。
SNSでは職人の制作風景を美しい動画で発信し、視覚的に魅力を伝えると同時に、体験後のゲストにTripAdvisorへの投稿を促す小プレゼントを用意しました。
こうした施策が実を結び、現在では海外の旅番組や有名ブロガーに頻繁に取り上げられるようになり、数ヶ月先まで予約が埋まる「わざわざ訪れるべき場所」へと成長を遂げました。

まとめ:正しいインバウンド戦略の第一歩は外国人の視点に立つこと

インバウンド集客で成果を上げる鍵は、日本流の「おもてなし」といった固定観念を捨て、徹底して「外国人視点」に立つことにあります。
まずは来店客へのヒアリングを通じて、彼らが自社を選んだ真の理由と、旅の中で感じた潜在的な不満を正確に把握しましょう。
その上で、多言語対応のローカライズやGoogleマップの最適化、キャッシュレス決済の導入といった、ゲストの利便性を劇的に高めるデジタルシフトに優先順位をつけて着実に進めることが重要です。
こうした小さな改善の積み重ねこそが、世界中の旅行者に選ばれ続けるための強力な集客基盤を築く第一歩となります。

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