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中国人観光客はどこで飲食店を探している?2026年版・大衆点評とGoogle Mapsの使い分け

訪日中国人の集客を考えるうえで、「どの媒体で店を探しているのか」を理解することは欠かせません。中国ではGoogleのサービスが一般的に利用できないため、日本人や欧米圏の旅行者とは、飲食店を探す際の情報収集経路が大きく異なります。
本記事では、訪日中国人の店探しで重要な「大衆点評」と「Google Maps」の役割の違いをはじめ、旅マエ・旅ナカ・旅アトでの使われ方、大衆点評への店舗登録方法、運用時に押さえておきたいポイントまで詳しく解説します。 中国人観光客への集客を強化したい飲食店の方は、ぜひ参考にしてください。

訪日中国人が大衆点評を開く理由

大衆点評は、中国国内で日常的に使われているグルメ・生活情報アプリです。外食のたびに開く習慣がある人も多く、旅行前の情報収集でもまず参照される存在になっています。

大衆点評とは何か:規模と成り立ち

大衆点評は2003年に上海で設立されたレビュー・生活情報サービスで、2015年にクーポン最大手の「美団(メイトゥアン)」と合併し、現在は美団グループの一部として運営されています。日本の正規代理店等の公表情報によれば、登録ユーザー数は数億人規模、日次のアクティブユーザーも数千万人規模とされる、中国国内最大級の生活情報プラットフォームです*3

日本国内における登録店舗数も増えており、大手チェーンから個人店まで90万店舗以上が掲載されているとされます*3。すでに多くの日本の店舗情報が載っているという状況は、裏を返せば「載っていない店」が埋もれやすいことも意味します。

Google Mapsとは「競合」ではなく「役割」が違う

大衆点評は主に旅行前の店選びに、Google Mapsは来日後の道案内や現在地周辺の検索に使われる傾向があります。旅行を計画する段階で「東京 ラーメン」「大阪 寿司」のように検索し、口コミや評価を見比べながら候補を絞り込み、実際に日本に着いてからはGoogle Mapsで道順や近くの店を確認する、という使い分けです。

大衆点評に情報がない店は、そもそも中国本土からの検索結果に出てこないため、候補にすら入りません。一方でGoogle Mapsだけを整えても、中国本土から旅行を計画している段階の人には届きにくいことになります。両者は競合ではなく、補完関係にあると捉えるのが実態に近いでしょう。

大衆点評とGoogle Maps:役割の違いを比較する

比較軸大衆点評Google Maps
主な利用者中国本土・訪日中国人中国本土以外の外国人・日本人
使われる場面旅行前の店選び来日後の移動・確認
個人アカウント作成WeChatまたは電話番号で作成可(海外の番号も利用可)Googleアカウントで作成可
基本の店舗情報登録無料。審査に数営業日〜1週間程度無料
本格運用公式アカウントは国内正規代理店経由が一般的自社で管理しやすい

大衆点評は、Google Mapsに比べると自社だけでの運用がやや難しい面があります。基本的な店舗情報の登録自体は無料でできますが、口コミ分析や広告出稿を含めた本格的な運用には、日本国内の正規代理店を通すのが一般的な流れです。

旅マエ・旅ナカ・旅アトで変わる使われ方

訪日中国人の店探しは、旅行前・滞在中・帰国後で使い方が変わると考えられます。それぞれの段階で意識したいポイントを整理します。

旅マエ:まだ日本にいない段階で判断される

  • 口コミ数と評価:件数が極端に少ないと候補から外れやすくなる傾向にあります
  • 写真・動画:実際に訪れた人が撮った写真は、宣伝用の写真より信頼されやすいとされています
  • 価格帯の表示:予算感が合わない店は、この時点でふるいにかけられる可能性があります

旅ナカ:正確な情報がその場の来店を左右する

日本に到着してからは、判断のスピードが上がります。営業時間や定休日の情報が古いままだと、興味を持ってもらっても来店にはつながりません。中国語メニューの有無が明記されているかどうかも、入店の判断材料になり得ます。

旅アト:口コミが次の来訪者の判断材料になる

帰国後に口コミを投稿する人が一定数おり、その口コミが次に来日を計画する人の判断材料になります。スタッフの対応や料理の見せ方など、期待をわずかに超える体験が、投稿というアクションにつながりやすいと考えられます。

自社での運用が難しい場合は、IMJのようなインバウンド専門のMEO代行サービスを活用する方法もあります。中国語対応と多言語整備を一括で任せたい店には、選択肢のひとつになるはずです。

大衆点評の登録方法:実際の流れ

登録は難しそうに見えますが、手順自体はそれほど複雑ではありません。基本的な流れを整理します。

ステップ1:個人アカウントを作成する

アプリをインストールし、WeChatまたは電話番号のいずれかでアカウントを作成します。WeChatアカウントであれば、日本を含む海外の携帯電話番号でも作成可能です。

ステップ2:店舗情報を申請する

アプリ内の「添加商戸(店舗を追加)」機能から、店舗名・エリア・業態・住所などを入力して申請します。審査には数営業日〜1週間程度かかるのが一般的とされています。基本の店舗情報登録は無料で行えます。

ステップ3:写真・営業時間などの情報を整える

審査が完了したら、店舗写真をアップロードします。基本の登録機能でアップロードできる画像枚数には上限があるため、まずは料理や店内の様子が伝わる写真を数枚しっかり用意することを意識してみてください。営業時間・定休日も最新の状態に保つことが重要です。

口コミ分析や広告出稿、公式アカウントとしての本格的な運用を希望する場合は、日本国内の正規代理店を通じて申請するのが一般的な流れです。個人での運用に限界を感じたら、早めに代理店への相談を検討するとよいでしょう。

大衆点評を活用した店舗の工夫(傾向としての事例)

ここでは、匿名化した一般的な傾向として、運用の工夫を紹介します。数値はあくまでおおよその傾向であり、成果を保証するものではありません。

翻訳と写真の見直しで反応が変わった中華レストラン

登録はしたものの反応がほとんどない状態から、店名や料理名の翻訳を見直し、料理写真をわかりやすいものに差し替えたところ、少しずつ表示機会が増えていったという例があります。口コミへの返信を仕組み化したことも、来店比率の向上につながったと見られます。

価格の見せ方を工夫した日本料理店

価格を隠さず「なぜその価格なのか」が伝わる写真の見せ方を工夫した店では、事前に納得したうえで来店する客が増えたといいます。期待値を正しく設計することが、会計時の満足度にもつながったと考えられます。

退店時の声かけで口コミが増えた居酒屋

退店時にQRコード付きのカードを渡し、投稿しやすい導線を用意したところ、口コミ数が伸びていった例もあります。なお、金銭や割引を渡して口コミ投稿を依頼する行為はプラットフォームのポリシー違反にあたるため、あくまで自然に書いてもらう導線づくりにとどめることが大切です。

よくある質問:大衆点評の運用について

Q1:個人でアカウントを作れば十分?代理店を使うべき?

基本的な店舗情報の登録は個人でも可能です。ただし、口コミ分析や広告出稿など本格的な集客運用を行いたい場合は、日本国内の正規代理店を通すのが一般的です。運用の目的に応じて判断するとよいでしょう。

Q2:Google Mapsに登録済みなら大衆点評は後回しでいい?

後回しにはしないほうが賢明です。中国本土からはGoogleのサービスが使えないため、旅行前の中国人にとって大衆点評はほぼ唯一の検索経路になります。Google Mapsだけでは、その層には届きにくいのが実情です。

Q3:翻訳はGoogle翻訳でいい?プロ翻訳に依頼すべき?

店舗名や営業時間など基本情報は正確さが重要です。説明文はGoogle翻訳でもある程度は通じますが、料理名は文化的なニュアンスが失われやすいため、可能であればプロ翻訳を検討したほうが安心です。

Q4:広告出稿にはどのくらいの予算が必要?

予算感は依頼内容や競争の激しさによって大きく異なるため、一律の目安を示すのは難しいのが実情です。まずは小さく試し、正規代理店に相談しながら予算を調整していくのが現実的なアプローチです。

Q5:口コミが悪評ばかりになってしまったら?

まずは店舗側のオペレーションに改善の余地がないかを確認してみてください。一方で、明らかに不自然な投稿は競合による工作の可能性もあるため、プラットフォームの報告機能の活用も選択肢になります。低評価にこそ、事実確認に基づいた誠実な返信を心がけることが、他の閲覧者への信頼につながります。

まとめ:大衆点評とGoogle Mapsは「両輪」で考える

中国本土からGoogleが使えない以上、大衆点評に情報がない店は、旅行前の中国人の視界に入りにくくなります。約910万人*1という規模の訪日中国人のうち、80%以上が利用するとされるプラットフォームである以上*2、情報の空欄をそのままにしておくのは機会損失につながりかねません。

まずは今週中に、店舗名・住所・電話番号・営業時間が正確かを確認してください。来週には料理写真や説明文を見直し、今月中に本格運用が必要かどうか、代理店への相談要否を判断しましょう。Google Mapsと大衆点評、両方の情報が揃って初めて、来店の後押しが成立します。

インバウンドマーケティングジャパンでは、大衆点評やGoogle Mapsの登録・多言語整備から口コミ運用、SNSマーケティングまで、インバウンド集客を一気通貫で支援しています。「中国人のお客様に見つけてもらえない」「中国語対応まで手が回らない」とお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

※本記事内の大衆点評の仕様・料金体系等は、公開情報をもとに作成しています。最新の条件は正規代理店等に直接ご確認ください。事例に関する数値は一般的な傾向を示すものであり、成果を保証するものではありません。

参考・出典

  1. 訪日外客数(2025年12月推計値・2025年年間確定値)|JNTO(日本政府観光局)
  2. 訪日中国人の80%以上が利用?中国インバウンド対策で知っておきたい「大衆点評」最新ガイド【2026年8月版】|訪日ラボ
  3. 大衆点評とは?店舗集客に不可欠な理由や使い方を徹底解説|口コミコム

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