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MEDIA インバウンドマーケティング総合研究所

外国人旅行者の予約フォーム離脱を改善する|入力・決済・確認メールのチェックポイント

LPの構成を見直し、料金もアクセスも載せた。それでも問い合わせが来ない。そういう状況で「集客を強化しよう」と動く前に、一度立ち止まって予約フォームを見てみてください。

旅行者がページに来て、サービスに関心を持ち、予約しようとフォームを開く。そこまで来ているのに離脱しているとすれば、原因はLP側ではなくフォーム側にあることが多いです。入力中に止まってしまう、決済で詰まる、確認メールが来なくて不安になる。こうした摩擦は、集客の数字には現れないまま積み重なっています。

予約プラットフォームを使っている場合も、自社サイトにフォームを埋め込んでいる場合も、設定次第で改善できることはあります。この記事では、外国人旅行者の予約フォーム離脱につながりやすいポイントと、それぞれへの対処を整理します。

1分でわかるこの記事のポイント

  • LPを直しても予約が来ないなら、フォームの中に詰まりがある可能性が高い
  • 外国人旅行者には「当たり前」が通じない設定が、思った以上に多い
  • 決済と確認メールは、見落とされやすいわりに離脱への影響が大きい
  • 設定を見直すだけで改善できることは多い。まず自分で入力してみるところから

まず詰まっている場所を特定する

改善に着手する前に、「どの段階で離脱しているか」を把握しておくと、手を入れる箇所が絞れます。使っているツールやプラットフォームにフォーム離脱率の確認機能があれば、まずそこを見てください。

数字が取れなくても、自分でスマートフォンから実際に入力してみるだけで、詰まりやすい箇所は体感としてわかるもの。外国人の目線で通しで入力してみると、普段は気づかない問題が見えてきます。

聞きすぎるフォームは、それだけで離脱される

入力項目の多さは、旅行者に「この手間をかけてまで予約するか」という判断をさせます。項目数と完了率の問題、そして外国人旅行者に特有のつまずきポイントの2つを見ていきましょう。

初回の問い合わせで必要な情報は絞れているか

フォームの完了率は、入力項目の数と反比例する傾向があります。予約プラットフォームや問い合わせフォームの設定で、収集できる項目をすべて有効にしてしまっているケースをよく見かけます。最初のコンタクトで求める情報は、絞れるだけ絞るのが基本でしょう。

初回に必要な情報の目安は、氏名・メールアドレス・希望日程・人数程度。住所・電話番号・生年月日・緊急連絡先といった情報は、予約確定後のやり取りで収集する流れにすれば、最初のフォームの負荷を下げられます。項目の表示・非表示を切り替えられるツールなら、まず不要な項目をオフにするところから試してみてください。

氏名・日付・電話番号の設定は外国人に対応しているか

外国人旅行者がつまずきやすい入力項目は、氏名・日付・電話番号の3つです。

氏名のフィールドに「姓(カタカナ)」「名(カタカナ)」という欄がある場合、外国人旅行者には入力できません。英語対応フォームではカタカナ欄を非表示にするか、「Full Name」として一つのフィールドにまとめるのが現実的でしょう。

日付の入力形式も見落とされやすい箇所です。「YYYY/MM/DD」という形式を指定していると、欧米の旅行者が標準とする「DD/MM/YYYY」と順序が異なるため入力ミスが起きます。カレンダーUIで選択させる形式に切り替えられるなら、そちらに変えておくだけで混乱を防げます。

電話番号は、国番号込みで入力できる形式になっているかが重要です。「090-XXXX-XXXX」の形式しか受け付けないフォームには外国の番号を入力できず、その時点で諦められることがあります。入力欄のプレースホルダーに「+1 XXX-XXXX-XXXX」のような例を示しておくだけでも、戸惑いはだいぶ減るはずです。

使えない決済手段があると、そこで終わる

事前決済やデポジットを設定しているなら、対応手段の幅と、決済画面の見せ方の両方を確認しておきたいところです。

対応している決済手段を確認する

事前決済やデポジットを設定している場合、対応手段がクレジットカードのみだと、一定数の旅行者がそこで詰まります。

PayPalは欧米・東南アジアを問わず普及しており、オンライン予約でも広く使われています。使っているプラットフォームやフォームツールでPayPalが有効になっているか、設定画面から確認してみてください。ツールを選定する段階であれば、対応決済手段の幅は必ず押さえておきたい項目の一つです。

決済画面の信頼感を補う

決済の場面では「本当に安全か」という不安が離脱につながります。SSL証明書の表示や決済代行会社のロゴが出る設定になっているか確認し、フォームの近くに「Your payment is secure」といった一文を添えられるなら入れておきましょう。

見慣れないサービスへの決済に慎重になるのは、旅行者として当然の反応。プラットフォーム側が用意している信頼シグナルを設定上きちんと有効にしておく、それだけで変わることがあります。

日本語だけの確認メールが、不安の種になる

フォームを送信した後の体験も、予約完了率に影響します。自動返信メールの言語設定と、その後の返信体制を整えておくことが、旅行者の離脱を防ぐ最後の砦になります。

自動返信メールの言語設定を確認する

フォーム送信直後に届く確認メールは、旅行者にとって「ちゃんと届いた」という安心の根拠です。日本語のみで届くと内容が読めないため、不安を与えることがあります。

多くの予約プラットフォームやフォームツールには、言語別にメールテンプレートを設定できる機能があります。英語フォームや英語ページ経由の問い合わせに英語でメールが届く設定になっているか、一度確認してみてください。

英語の自動返信メールに含めておきたい情報は、(1)予約内容の確認、(2)本確定まで何営業日かかるか、(3)問い合わせ先のメールアドレスやLINEアカウント、の3点が目安です。「We’ll get back to you within 2 business days」のような一文があるだけで、待機中の不安はかなり和らぎます。

返信の遅さは機会損失に直結する

自動返信とは別に、担当者からの返信には旅行者の検討サイクルに合わせた体制が要ります。英語での問い合わせへの返信が数日後では、その間に別のサービスを予約されてしまうケースも珍しくないでしょう。

英語の問い合わせを日本語と同じ優先度で扱うこと、翻訳ツールを使って迅速に仮返信を送る運用にしておくこと。実務としての現実的な対応は、まずこの2点です。

PCで動いていても、スマートフォンで詰まっている可能性がある

訪日旅行者の多くはスマートフォンで旅行情報を調べており(※)、フォームを開く端末もスマートフォンが中心です。

PC上では問題なく動いているフォームでも、スマートフォンで開くと入力欄が小さすぎる、カレンダーUIが操作しにくい、送信ボタンが画面の外に出てしまう、といった問題が出ることがあります。設定を変えたりツールを検討したりする際には、必ずスマートフォンの実機かブラウザのモバイル表示で動作を確認してください。思っている以上に、PC画面とは別の世界が広がっていることがあります。

※観光庁「訪日外国人消費動向調査」では、日本滞在中に役立った旅行情報源としてスマートフォンを挙げた訪日外国人の割合が約7割に上ることが示されています(2017年調査)。最新データは観光庁 インバウンド消費動向調査を参照してください。

まとめ

予約フォームの離脱改善は、ツールを変えなくても設定の確認と調整だけで着手できることが多いです。入力項目を絞る、氏名・日付・電話番号の設定を外国人向けに直す、確認メールを英語化する。一つひとつは小さな変更ですが、重なると完了率は変わってきます。

フォームの改善と合わせて、予約プラットフォームの選び方や導線全体の設計を見直したい場合は、こちらの記事も参考にしてください。

関連記事:訪日客向け英語LPの作り方|予約につながる構成・CTA・掲載情報を解説

予約フォームの改善・英語対応のご相談はIMJへ

設定の見直しから確認メールのテンプレート作成、ツール選定のアドバイスまで、インバウンドマーケティングジャパンではトータルでサポートしています。現状のフォームを見せていただくだけでも、改善のポイントをお伝えできます。以下のような課題があれば、お気軽にご相談ください。

  • 英語フォームへの流入はあるが、問い合わせや予約につながっていない
  • 決済や確認メールの英語対応を整えたいが、何から手をつければいいかわからない
  • 訪日旅行者向けの予約導線を一から見直したい

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