2026年4月、大阪市内に開業したラーメン店の事例です。看板食材を使ったスープと、宗教上の理由による食の制限への対応を軸に、開店初日から訪日外国人客を主客層に据えた店舗でした。
新規開業店の多くは、開店から数か月を「誰にも見つけてもらえない空白期間」として過ごします。当社は開店前の3月から支援に入り、Googleビジネスプロフィール(GBP)の4言語運用、口コミ導線の設計、Instagram運用、外部媒体のNAP統一を並行して立ち上げました。その結果、開店4か月後の2026年8月にはGBPの月間表示回数が5万回を超え、来店客の約9割が訪日外国人という構成になりました。開店3か月目の7月には月商2,139,668円(前月比29.3%増)を記録しています。
GBP 月間表示回数
(開店月→2026年8月)
50,133回
開店月の約5.0倍
Google口コミ
(2026年8月19日時点)
299件
0件から/平均評価 4.8
Googleマップ経由の来店
(2026年7月)
82.0%
5月 52.1% から
月商(2026年7月)
前月比
+29.3%
2,139,668円/来客932名
店舗概要と支援範囲
| 店舗 | ラーメン店(店名は非公開・※7) |
| 業種・エリア | 飲食店(ラーメン)/大阪市内 |
| 開業 | 2026年4月 |
| 支援期間 | 2026年3月(開店準備)〜継続中 |
| 支援メニュー | MEO運用代行(Googleビジネスプロフィール多言語運用)/Instagram運用代行/インバウンドコンサルティング |
| 主なターゲット | 英語圏(第1軸)、韓国・中華圏(第2軸)、ムスリム旅行者 |
課題:主客層が訪日外国人なのに、検索されても見つからない状態だった
開店準備段階の店舗には、インバウンド集客の土台が何ひとつありませんでした。
- Googleビジネスプロフィールが未登録で、地図・検索のどちらにも表示されない
- 「ramen」をはじめ、看板食材名や食の制限対応を掛け合わせた英語キーワードで、いずれも圏外
- 口コミ0件。旅行者が来店可否を判断する材料が存在しない
- TripAdvisor・食べログ・Apple Business Connect・Bing Placesのいずれも未登録で、店名・住所・電話番号(NAP)の表記も未確定
- 食の制限対応と看板食材という最大の差別化要素が、どの媒体にも記載されていない
飲食店の開業直後は、店舗側の関心が厨房とホールの立ち上げに集中します。しかし訪日客を主客層に置く店舗では、「開店日に検索結果へ存在していること」自体が初月の売上を左右します。ここを起点に、開店前から逆算した設計を行いました。
実施施策:Phase1で土台、Phase2で認知を積み上げる
STEP 01
2026年3月
開店前の設計
主客層を訪日客と定め、言語軸・キーワード・差別化要素(食の制限対応/看板食材)を先に確定
STEP 02
2026年4月
開店日に公開状態
GBPを4言語で公開。外部媒体もNAPを統一して登録済の状態で開店を迎える
STEP 03
2026年4月〜5月
Phase1 / 基盤整備
写真・メニュー・属性を継続追加。口コミ導線を設置し、最初のレビューを積み上げる
STEP 04
2026年6月〜
Phase2 / 認知拡大
言語別に優先キーワードを設定して順位改善。Instagramのリールで指名検索を増やす
STEP 05
2026年9月〜(進行中)
言語軸の拡張
英語圏を主軸に維持しつつ、韓国語圏・中華圏の媒体へ展開
Phase1/基盤整備(2026年3月〜5月)
- GBPの4言語運用:日本語・英語・韓国語・中国語で店舗情報、メニュー、商品説明を整備。翻訳の流用ではなく、言語ごとに検索される語を反映
- 属性・メニューの設計:食の制限対応、看板食材、高単価食材といった差別化要素を属性・商品名・説明文に構造的に配置
- 写真運用:商品・外観・内観を継続追加し、メニュー閲覧に到達する導線を確保
- NAP統一と外部媒体登録:TripAdvisor・食べログ・Apple Business Connect・Bing Placesへ、表記を統一したうえで登録
- 口コミ導線の設計:来店客が退店時に無理なくレビューへ到達する動線と多言語の依頼文を整備
Phase2/認知拡大(2026年6月〜)
- キーワード別の順位改善:「〇〇ラーメン(看板食材+ラーメン)」「〇〇 ramen」「ramen」など、言語別に優先キーワードを設定して運用
- Instagram運用:リール中心の投稿設計。2026年7月中旬、認証取得を告知したリールでは単日でフォロワーが106人増加
- 口コミの継続獲得と返信:多言語での返信を運用に組み込み、評価の維持と再検索時の説得力を確保
- 言語軸の拡張:英語圏を主軸に据えつつ、韓国語圏・中華圏への展開準備を進行
成果:GBP表示回数は開店月の約5倍、口コミは0件から299件へ
Googleビジネスプロフィールの推移
Googleビジネスプロフィール 月間表示回数の推移(※1)。2026年4月は月途中の開店のため12日間の数値です。
| 月 | 表示回数(月間) | 反応数(ルート・通話・サイト) |
| 2026年4月(※5) | 9,964 | 218 |
| 2026年5月 | 25,159 | 525 |
| 2026年6月 | 25,860 | 488 |
| 2026年7月 | 39,659 | 530 |
| 2026年8月 | 50,133 | 509 |
開店月と比較して、表示回数は約5.0倍。1日あたりの表示回数も、運用開始当初の332回から8月には1,230回まで伸びています(※1)。
来店・口コミ・SNS
| Googleマップ経由の来店比率 | 2026年5月 52.1% → 7月 82.0% → 8月 79.1%(※2) |
| 口コミ件数・評価 | 0件 → 累計299件/平均4.8(※3) |
| 来客数 | 2026年7月 932名(前月比 +34.5%)(※2) |
| 売上 | 2026年7月 2,139,668円(前月比 +29.3%/1日あたり平均 69,021円)(※2) |
| Instagramフォロワー | 123人 → 812人(2026年3月→8月/+560%) |
| 訪日外国人比率 | 94.9% → 91.5%(2026年5月→7月・高水準を維持)(※2) |
来店経路の8割前後がGoogleマップという構成は、広告費をかけずに検索面だけで新規客を積み上げられている状態を示します。開店3か月目に月商が2,139,668円(前月比+29.3%)、来客数が932名(同+34.5%)まで伸びた背景には、この経路の安定があります。
来店客の国籍構成(2026年7月・932名)
- アメリカ 25.3%
- 韓国 19.7%
- 中国 10.8%
- フランス 7.3%
- 日本 6.5%
- その他 30.4%
2026年7月の来店客932名の国籍構成(※2)。欧米圏 合計36.8%/東アジア圏 合計38.4%。
| アメリカ | 25.3% |
| 韓国 | 19.7% |
| 中国 | 10.8% |
| フランス | 7.3% |
| 日本 | 6.5% |
| その他 | 欧米圏 合計36.8%/東アジア圏 合計38.4%(※2) |
特定の国に偏らず、欧米圏と東アジア圏が拮抗する構成になっています。多言語での情報整備が、そのまま来店客の多様性として表れた結果です。
検索順位(2026年8月時点・※4)
| 〇〇ラーメン(日本語/看板食材名+ラーメン) | 2位 |
| 〇〇 ramen(英語/看板食材名+ramen) | 2位 |
| ramen(英語) | 2位 |
| 〇〇ラーメン(日本語/高単価食材名+ラーメン) | 8位 |
| 〇〇 ramen(英語/食の制限対応+ramen) | 12〜17位(最高7位) |
開店前と現在の比較
BEFORE
開店前(2026年3月)
- Googleビジネスプロフィール 未登録
- 主要キーワードはすべて圏外
- 口コミ 0件
- Instagram 123人
- 外部媒体 4件すべて未登録
- 食の制限対応・看板食材の記載なし
AFTER
現在(2026年8月)
- 日英韓中の4言語で運用
- 主要キーワードで上位表示(※4)
- 口コミ 299件/平均4.8(※3)
- Instagram 812人
- 外部媒体 4件をNAP統一のうえ登録済
- 属性・商品名・説明文に構造的に反映
| 項目 | 開店前(2026年3月) | 現在(2026年8月) |
| Googleビジネスプロフィール | 未登録 | 日英韓中の4言語で運用 |
| 主要キーワード順位 | すべて圏外 | 主要キーワードで上位表示(※4) |
| 口コミ | 0件 | 299件/平均4.8(※3) |
| 123人 | 812人 | |
| 外部媒体 | TripAdvisor・食べログ・Apple Business Connect・Bing Places すべて未登録 | NAPを統一のうえ登録済 |
| Googleマップ経由の来店 | 計測対象なし | 約8割(※2) |
今後の方針
現在は英語圏を主軸に、韓国・中華圏を第2軸として運用しています。韓国語圏ではNaverブロガーの月5〜10投稿、韓国KOLの毎月1名招致を進め、その後、中華圏向けにRED(小紅書)・大衆点評へ展開する計画です。
検索面での土台が完成した段階から、言語ごとの媒体に手を広げていくのが、当社のインバウンド支援の基本的な進め方です。
この事例のポイント
- 開店前から着手したこと。開店日にGBP・外部媒体・口コミ導線が揃っていたため、「誰にも見つからない数か月」が発生しませんでした
- 翻訳ではなく言語ごとの設計をしたこと。日本語の文面を訳すのではなく、その言語で実際に検索される語からメニュー名・説明文を組み立てています
- 差別化要素を検索可能な形にしたこと。食の制限対応と看板食材という強みを、属性・商品名・説明文という検索に効く場所へ配置しました
数値の出典と注記
- ※1 表示回数・反応数はGoogleビジネスプロフィールのインサイト(2026年4月〜8月/月次集計)に基づく実測値です。
- ※2 売上・来客数・Googleマップ経由の来店比率・国籍構成・訪日外国人比率は店舗調べ(POSおよび来店時のヒアリング集計)です。売上は税込・2026年7月1日〜31日の集計で、1日あたり平均は当該月の営業日数で除した値です。
- ※3 口コミ件数・平均評価は2026年8月19日時点のGoogleビジネスプロフィール実測値です。
- ※4 検索順位は店舗周辺の特定地点・特定日における計測結果です。計測地点・端末・時間帯・検索履歴により結果は異なります。
- ※5 2026年4月は月途中の開店のため、12日間の数値です。
- ※6 本ページに掲載した数値は当社支援先1店舗における実績であり、同様の成果を保証するものではありません。成果は業種・立地・商圏・競合状況・店舗の運営体制により異なります。
- ※7 本ページでは、支援先の店名・ロゴ・SNSアカウント名、および店舗が特定されうる固有名詞(メニュー名・食材名・所在エリアの詳細・開業日)を伏せています。施策の詳細がそのまま競合の手に渡ることは支援先の不利益になるため、公表を控えさせていただきます。本文および表中の「〇〇」は、当該固有名詞を伏せたものです。
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