大阪市内の商業施設に入る郷土料理専門店の事例です。上層階という立地で通りがかりの来店が見込めず、検索で見つかることがほぼ唯一の入口でした。カテゴリ設計と口コミ導線の整備を進めた結果、半年で月間表示回数は9,777回から31,382回(3.2倍)、口コミは154件から614件(4.0倍)に増えています。日本語・英語のカテゴリ検索では、いずれも1位を獲得しました。
カテゴリ検索順位
(日本語・英語)
1位
店舗周辺の特定地点・特定日 ※3
月間表示回数
(2026年8月)
31,382回
2026年3月 9,777回 ※1
Google口コミ
(2026年8月)
614件
2026年3月 154件 ※2
月間反応数
(2026年8月)
1,347件
2026年3月 772件 ※1
店舗概要と支援範囲
| 項目 | 内容 |
| エリア | 大阪市内(繁華街の商業施設内・上層階) |
| 業態 | 〇〇料理の専門店/大阪市内でも店舗数の少ないニッチ業態 |
| 客層 | 国内客と訪日客の混在。料理そのものを目的に来店する層が中心 |
| 支援期間 | 2026年3月〜(継続中) |
| 支援範囲 | GBPの運用代行/カテゴリ設計/口コミ獲得の導線設計と返信/多言語の店舗情報整備/検索順位の定点計測 |
課題
ニッチ業態には、大カテゴリの飲食店とは別種の難しさがあります。
- 上層階で、通りがかりの来店が期待できない。商業施設の上層階は、目的を持って上がってくる人しか来ません。「検索で見つかる」ことが来店のほぼ唯一の入口になります。
- カテゴリ名で探される業態なのに、その語で上位に出ていなかった。この業態を探す人は店名ではなく料理カテゴリで検索します。そこに出ていないことが、そのまま機会損失になっていました。
- 口コミの蓄積が検索側に反映されていなかった。来店した人の満足度は高い一方で、それが件数として可視化されておらず、比較検討している人に伝わっていませんでした。
実施施策
この業態では「広く浅く露出を取る」施策は効きません。カテゴリ語での1位と、その1位を支える口コミに投下先を集中させました。
STEP 01
2026年3月
カテゴリを正しく名乗る
GBPの主カテゴリ・副カテゴリを業態に正確に合わせ、料理名・説明文・属性を整備。まず「この店は何の店か」を検索側に伝わる形にしました。
STEP 02
2026年3月〜
口コミを可視化する
来店客に依頼する導線を店舗と設計。3月時点で154件だった口コミを、継続的に積み増せる状態にしました。
STEP 03
2026年4月〜
写真と投稿で判断材料を増やす
料理・店内・提供シーンを定期的に更新。馴染みの薄い料理ほど「何が出てくるか分かる」ことが来店の決め手になります。
STEP 04
2026年5月〜
英語圏の検索を取りにいく
英語での店舗情報を整備し、英語のカテゴリ検索でも候補に出る状態へ。日本語・英語の両方で1位を確保しました。
STEP 05
継続
順位と反応を同一条件で見る
検索順位・表示回数・反応数を毎月同じ条件で計測し、順位が取れている語・取れていない語を切り分けて次の投下先を決めています。
成果
GBP表示回数の推移(月間)
出典:Googleビジネスプロフィール インサイト(2026年3月〜8月/月次集計)※1。2026年7月は前後の月と比べて不自然に低く、計測上の欠損が疑われるため傾向の判断からは除外しています ※6。
| 月 ※1 | 総表示回数 | 反応数 |
| 2026年3月 | 9,777回 | 772件 |
| 2026年4月 | 24,484回 | 1,618件 |
| 2026年5月 | 27,710回 | 2,044件 |
| 2026年6月 | 27,580回 | 1,768件 |
| 2026年7月 | 8,677回 ※6 | 480件 ※6 |
| 2026年8月 | 31,382回 | 1,347件 |
表示回数は3月から8月で3.2倍、反応数は1.7倍になりました。カテゴリ語で上位に出るようになったことで、「この料理を食べに行こう」と決めている人に届く回数が増え、それがそのままルート検索・電話・サイト閲覧といった行動につながっています。
Google口コミの推移
出典:Googleビジネスプロフィール実測値(2026年3月〜8月/各月末時点の累計件数)※2。平均評価は期間を通じて4.9。横軸は年.月。
半年で460件増、約4.0倍。平均評価4.9を維持したまま件数が伸びています。ニッチ業態は「知らない料理を食べに行く」判断を伴うため、口コミの件数と内容が、大カテゴリの飲食店以上に来店の決め手になります。
カテゴリ検索順位
| 言語 | 検索語 | 順位 ※3 |
| 日本語 | 〇〇料理(カテゴリ名) | 1位 |
| 英語 | 〇〇 cuisine(カテゴリ名の英語表記) | 1位 |
| 韓国語 | 〇〇(カテゴリ名の韓国語表記) | 圏外 |
| 中国語 | 〇〇(カテゴリ名の中国語表記) | 圏外 |
日本語・英語では1位を確保している一方、韓国語・中国語は圏外です。この2言語はそもそも当該カテゴリで検索する人が少ない可能性もあるため、順位を取りにいく前に検索需要そのものを確認する段階にあります。需要がない語に投下しても来店は増えないため、順位を全言語で揃えることは目的にしていません。なお順位は店舗周辺の特定地点・特定日(2026年7月16日)での計測結果であり、「大阪で1位」を意味するものではありません ※3。
支援開始前と現在の比較
BEFORE
2026年3月(支援開始時)
- 月間表示回数 9,777回
- 月間反応数 772件
- Google口コミ 154件
- カテゴリ検索での上位表示なし
- 英語での店舗情報が未整備
AFTER
2026年8月(半年後)
- 月間表示回数 31,382回(3.2倍)
- 月間反応数 1,347件(1.7倍)
- Google口コミ 614件(4.0倍)/平均4.9
- 日本語・英語ともカテゴリ検索1位
- 英語の店舗情報を整備済み
今後の方針
- 1位の維持。ニッチ業態のカテゴリ1位は取るより保つほうが難しいため、写真・投稿・口コミの更新頻度を落としません。
- 韓国語・中国語の検索需要の確認。需要があると確認できた語にだけ投下します。
- 写真と投稿の更新頻度の維持。馴染みの薄い料理ほど、判断材料の量が来店を左右します。
- カテゴリ語以外の検索語の開拓。料理名・シーン・目的での検索経路を広げます。
この事例のポイント
- ニッチ業態は、大カテゴリより早く1位が取れる。競合が少ない領域では、情報整備と口コミという基本を揃えるだけで上位に届きます。広く戦うより、確実に指名される語で1位を取るほうが来店に直結します。
- 指名で探される業態は、口コミが来店の決め手になる。馴染みの薄い料理ほど「何が出てくるか」「満足できるか」を事前に確かめたい人が多く、件数と内容の両方が判断材料として効きます。
- 順位を全言語で揃えることは目的ではない。検索需要のない言語で順位を取っても来店は増えません。需要のある言語を見極めて投下先を絞ることを優先しています。
数値の出典と注記
- ※1 表示回数・反応数はGoogleビジネスプロフィールのインサイト(2026年3月〜8月/月次集計)に基づく実測値です。反応数はルート検索・電話・ウェブサイト閲覧等の合計です。
- ※2 口コミ件数・平均評価は各月末時点のGoogleビジネスプロフィール実測値です。2026年3月は当社が計測を開始した月であり、同月の154件は支援開始以前に蓄積されていた件数を含みます。
- ※3 検索順位は2026年7月16日・店舗周辺の特定地点における計測結果です。計測地点・端末・時間帯・検索履歴により結果は異なり、市区町村や都道府県単位の順位を示すものではありません。
- ※4 本ページに掲載した数値は当社支援先1店舗における実績であり、同様の成果を保証するものではありません。成果は業種・立地・商圏・競合状況・店舗の運営体制により異なります。
- ※5 本ページでは、支援先の店名・ロゴ・SNSアカウント名、および店舗が特定されうる固有名詞(料理ジャンルの具体名・施設名・所在エリアの詳細・メニュー名)を伏せています。施策の詳細がそのまま競合の手に渡ることは支援先の不利益になるため、公表を控えさせていただきます。本文および表中の「〇〇」は、当該固有名詞を伏せたものです。
- ※6 2026年7月の表示回数・反応数は前後の月と比べて不自然に低く、計測上の欠損が疑われます。実測値としてそのまま掲載していますが、傾向の判断からは除外しています。
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